
今回は、Amazonで販売する人にとっては必須ツールの『モノレート』を使った電脳リサーチ法を紹介していきます。
7月2日追記:モノレートが2020年6月30日にサービス終了してしまったので、モノレートに代わるツールについてこちらの記事でご紹介しています。
また、こちらのリサーチ法そのものですが、
基本的には変わりません。
ツールを代替した上でご活用いただければ幸いです。
『電脳』とは、店舗に行かずにネットだけで仕入れをするせどりのことです。
物販系の情報商材では、この部分を有料で紹介する人が多いですが、今回ヨシンスキ流の物販リサーチ法をすべて無料で公開しちゃいます。
Amazonの出品者アカウントの登録方法とか商品登録の仕方とか、一般的な内容についてはどこにでも書いてありますので省略します。
Amazon転売を行う上での本質は、
商品リサーチ→仕入れ→(価格設定)
です。
それ以外のアカウント登録とか納品とかは、必要なことですがそれほど重要でもないし、大体どの人も同じようなやり方になるので、探せばいくらでも出てきます。
ですが、商品リサーチと、仕入れ、(価格設定)については、ある程度戦略が必要であり、この3つの差で成功するかどうかが決まるといっても過言ではありません。(価格設定については、商品によって重要度合いが変わってきます。)
とりわけ商品リサーチは最も重要であり、これだけしっかりとやれば失敗することはないです。
そして今回は、家にいながらできる『電脳リサーチ法』について解説していきます。
目次
モノレートについて簡単に
モノレートとは、『アマゾンの商品ランキングと価格推移を、分かりやすく表示するサイト』のことです。
モノレート→https://mnrate.com/

このようなページで、商品の基本情報や現在の商品価格、

そして、過去の商品価格の出品者数、ランキングの推移、また、他の人がこの商品のモノレートページをどれくらい見ているのかを調べることができます。
このページを見ることで、Amazonで出品する上でどのような商品が売れるのか、何個仕入れればいいのか、商品価格は今後どうなっていくのかなどを予測することができます。
準備するGoogle Chromeの拡張機能
モノレートで商品リサーチを行う際に、入れておくと便利な拡張機能があります。
拡張機能とは、普段使っているChromeのブラウザに機能を追加するプログラムです。
スマホでいうところのアプリみたいなものですね。
入れる拡張機能は、『モノゾン』と『モノサーチ』の二つをとりあえず入れておけば大丈夫です。
モノゾンは、商品の月の販売個数をモノレートの商品ページに表示してくれます。

モノサーチは、Amazonのサイト上に、商品のランキングなどを表示してくれるようになったり、

Amazonの商品ページに、『ほかのサイトではいくらで売っているか』などの情報を表示してくれるようになります。

拡張機能の入れ方については、
Google Chromeのトップページから、右上の『Google Chromeの設定』→『その他のツール』→『拡張機能』を選びます。

拡張機能のページに移ったら、ページ上部の青い検索窓に入れたいツール名を入力して、拡張機能が表示されたら右下のボタンを選択して、青色になれば導入成功です。

モノゾンは、売れやすい商品なのかどうかが一発でわかるようになります。
モノサーチは、実際に商品をAmazon上でリサーチするのが簡単になります。
リサーチ法
商品の探し方についてですが、はじめのうちは全頭検索でコツをつかんでいってください。
というのも、『このような商品を仕入れましょう』といってしまうと、同じような商品をみんな仕入れるようになり、市場が飽和してしまい、最後には値崩れしてしまって赤字になってしまうからです。
ここはあくまで自力で商品を見つけ出せるようになることに意味があります。
詳しい手順は以下の通りです。
Amazonの商品一覧でランキング10万位以内の商品を見つける
モノサーチに表示された順位を見て、ランキングが10万位以内の商品を探していきます。
見つかったら、モノレートボタンを押してモノレートのページに移動します。

モノゾンの3か月の平均販売数が10以上
最初のうちは、少なくとも毎月10個以上は売れている商品を選んでください。

この販売個数が多ければ多いほど売れ行きが良くなります。
販売数が少ない商品をロングテール商品といって、1か月以上売れ残る商品になります。
物販を始めたての頃は、資金が足りないケースが多いし、売れないと不安になってくるので、1個仕入れたら1か月以内に売り切れるような商品を選んだ方がいいです。
その基準が、モノゾンで10以上ということですね。
価格・出品者数・ランキング推移を見る
モノゾンの数値はあくまで参考値なので、より正確な数値を調べるために、価格と出品者数とランキング推移を見ていきます。

まず価格推移ですが、『なるべく値動きが少ない商品』を選んでください。
例えば画像の商品だと、大体3500円から4000円に収まると予想できます。
何度か3000円くらいに下がっている期間もありますが一瞬なので問題ないです。
この商品は月50個以上、ランキングも高い商品なので、ちょっと値下がりしてもすぐに元通りになるので、安く売る必要はないということですね。
そして、出品者数の推移ですが、『出品者数が月の販売数を超えていないか』を見ていきます。
出品者数がたくさん増えすぎてしまうと、供給過多という状況になって物が売れにくくなり、値崩れを起こすリスクもあります。
この商品では、販売数が60近くあるけど販売者数が20人程度なので、売れにくくなるというリスクも少ないです。
また、Amazonの出品者数のページを見てみると、

実際に3965円で売っている出品者は2人しかいないので、ライバルは実質2人まで絞られるということになります。このように、出品者数と最低価格の出品者は違うケースが多いので、ここも調べていきましょう。
次にランキングについてですが、これは『どれくらいギザギザになグラフになっているか』を見ます。
Amazonのランキングは、『商品が売れればランキングが上がる』というシステムになっていますので、売れるたびに折れ線が作られます。
逆に売れない商品はまっすぐで折れ線がないグラフになります。
折れ線がないグラフ=商品が売れていないということなので、そういった商品ははじめのうちは避けましょう。
あとは、上級者編で『モノレートユーザー数』というグラフも見ることができます。
モノレートユーザー数は、『今見ているモノレートページをどれくらいの人が見ているか』というグラフです。

上の図では、3か月間ほとんどユーザー数が0近くだったのに、最近急激に上昇し500くらいまで上がっています。
モノレートのページを見ているユーザー数が多いということは、そのユーザーたちもこの商品を仕入れる可能性が高く、値崩れのリスクを引き起こすこともあります。
ここら辺の予測は難しいので、何となく上がっていたら仕入れるのを避ける、くらいの感覚で最初は大丈夫です。
他サイトに同じ商品が安く売られていないか調べに行く
この商品は、モノレートで見た感じ、仕入れても大丈夫そうだ
そう思ったら、次は、他のサイトで安く売られていないかをリサーチします。

Amazonの出品ページから、モノサーチの機能を使って、楽天やヤフーショッピングの販売価格を見ていきます。
AmazonでJANコードが設定されている場合は、上の赤丸のように楽天、ヤフーショッピングの価格、販売者数が表示され、そのまま各サイトの販売ページに飛ぶことができます。
もしJANコードが設定されていない場合は、下の赤丸から各サイトのボタンを押せば、キーワード検索でその商品を検索してくれます。
実際に楽天のページに移動してみると…

Amazonで4000円近くで売られている商品が2200円で売られていますね。
では、この商品を仕入れたとして、どれくらいの利益になるか計算してみましょう。
モノレートを使えば簡単に計算できます。

上のモノレートの図のように、『利益シミュレーター』というのを使って、Amazon上の売価と仕入れ原価を入れると、どれくらいの利益になるかが自動で計算されます。
3965円で販売して、送料・Amazon手数料・原価2200円を引くと、657円の粗利、16.56%になりそうということが分かりますね。
こういう商品があれば、どんどん仕入れていきましょう。
大事なのは、リサーチした商品は、自分でリスト管理していくことです。
そのリストが自分の資産の一つになっていきます。
以上が、モノレートを使ったAmazon転売の電脳リサーチ法でした。
注意点
ここまで解説してきたリサーチについてですが、いくつかの注意点があります。
避けられるリスクなので、無駄なリスクを負わないように気を付けましょう。
クレーム商品に注意
この方法で販売をしていると、その商品を生産しているメーカーから、販売しないようクレームが来ることがあります。
別に転売自体は法律上問題はありませんが、アカウント停止のリスクや対応が面倒なので、そういう商品はあらかじめ仕入れないのが得策です。
危険度100%:いびつなグラフ

上の図のように、出品者数がトゲトゲになっている商品は100%、それも即クレームが来ます。
見た目にもわかりやすい形をしているので、避けるのは簡単だと思います。
このような商品はくれぐれも仕入れないように注意しましょう。
危険度70%:急な出品者の減少

上の図を見ると、ある時点で出品者数がいきなり0になっています。
今まで同じような数で推移してきた出品者数が同じタイミングでいきなり0になるということは、クレームが来た以外に考えにくいです。
ただ、このケースの場合、時間が経てばクレームが来なくなる場合もあります。
その場合も慎重に仕入れてください。
危険度40%:出品者数がずっと1人

このケースは、正直クレームが来るかどうかはわかりませんが、リスクはあります。
例えば、『カゴメの商品を、カゴメが直接出品している』というケースであれば、ほぼ間違いなくクレームが来ると思ってください。仕入れNGです。
ただ、メーカーと関係がない人が出品している場合、単純にライバルが少ないだけというケースも考えられるます。
例えば一つ仕入れてみてテスト販売してみるなど、慎重に調べてみましょう。
出品できる商品かどうかを調べよう
あとは、Amazonの出品者になりたての頃は、信頼性が低いので、メーカーによってそもそも出品できない商品もあります。
いざ仕入れて出品できないとなると、テンションも下がるので、気を付けましょう。
調べ方は、以下のとおりです。

まず、モノレートの商品ページに『メーカーによる出品制限注意』というボタンがあったら、出品制限で出品できない可能性があります。
このボタンを押すと、そのままAmazonの商品登録ページに移ります。

Amazonの商品登録ページ上で、『出品許可申請』というボタンがある場合は、メーカーの許可がなければAmazonで販売することはできません。
ここの調査も怠らずにやって行きましょう。

Amazonの商品登録ページで『出品する』となっていたら大丈夫です。
最後に
このリサーチ法ですが、Amazon転売をやる人にとっては最も基本となるような手法だと思います。
とはいえ、最初のうちはなかなか利益が出る商品が見つからず諦めてしまう人もいます。
1日2日単位ではなく、1か月単位で成果が出るものなので、ある程度の今期は必要となります。
長いスパンで考えて取り組んでみてください。
参考
モノレート: https://mnrate.com/
Amazon: https://www.amazon.co.jp/