泣く男

社会人1年目の冬ごろ。

僕が25歳になろうとしているときの話。

当時読んだ本、
「金持ち父さん貧乏父さん」に影響されて、
投資に興味を持っていた僕は、
初めてもらったボーナス50万円を
全額楽天証券の口座に入金しました。

そのわずか1か月後。

口座に入れたお金は
全額なくなっていたのです。

こんにちは。シュンです。

社会人として働く人なら、
誰もが一度は株やFXについて
興味を持つことがあると思います。

初任給の安さや労働することへの
つらさから解放されるため、
「FXで儲けたら、働かなくてもよくなるんじゃね?」と、
夢を見て挑戦する。

でも、現実は甘くはない。

今日は、
そんな、FXで儲けて自由になることを夢見て、
何の知識もないまま戦った結果、
あえなく撃沈していった男の話です。

株とFXで新卒のボーナス50万円を溶かした話

初任給の給与明細を見て、現実を知る

2015年4月、とある大企業に入社した僕は、
初めてもらった給料の低さに現実を知りました。

手取り20万円程度。

一般的に見れば、
別に普通じゃんと思われるかもしれませんが、
大企業に就職してお金持ちになることを
夢見た僕にとっては、
この額は衝撃的でした。

いい大学に行って良い会社に入ればお金持ちになれるって、嘘じゃん…

そもそもお金持ちになるために受験を頑張り、
お金持ちになるために大学で上京し、
お金持ちになるために会社に就職したのに。

月曜から金曜まで1日8時間4,5週間も働いて20万円って何だよ…

何故この額にみんな納得してるんだ?
と疑問を感じました。

これが当たり前なのか?

これ以上欲しいなんて言ったら、
非常識と非難されるのか?

これが現実で常識なのか?

当時の僕はそう考えていました。

金持ち父さん貧乏父さんと出会う

そこで諦めて
現実を受け入れることもできましたが、
僕は諦められませんでした。

今まで高校でも大学でも頑張ってきたのに、
こんなところで諦めてたまるか!!

そこで、同僚からとある本を渡されました。

どうやらその同僚も
同じように不満を抱いていたらしく、
打開策を模索しているようでした。

そんな同僚から渡された本が
「金持ち父さん貧乏父さん」
今でも超有名なベストセラーです。

その本に書かれていた衝撃的な内容。

「貧乏父さんはいい大学に入り、いい会社に入っていた」と。

今の俺の状況と一緒じゃん!!

冒頭に書かれていた文章に惹かれ、
そこから食い入るように本を読んでいき、
こう思うようになりました。

「この本に書かれている内容を実践できれば、お金持ちになれるかもしれない!!」と。

株式投資を始める

2015年の秋ごろ、
金持ち父さんが言うところの「資産」
を作るために株式投資を始めました。

とはいえ、その時に持っていた資金は
ほんの10万円ほど。

実績のない僕がレバレッジを掛けられる
信用取引の口座を開けるはずもなく、
少ない資金で投資を始めることになりました。

投資とは言っても、
10年20年かけて少しずつ
資産を増やしていくことに
もどかしさを感じていた僕は、
1日の値動きで稼いでいく「デイトレード」をやることになります。

投資というよりは投機です。

しかし、そんな少ない資金で
株のデイトレードなんてやっても、
利益が出ても手数料で儲けが消えていくだけ。

「こんなちまちましてたらいつまで経ってもお金は増えない!!」
と考え、レバレッジが25倍までかけられるFXに手を出すことに。

それが破滅の始まりでした。

勘違いしてFXに手を出す

その年の冬、
初めて約50万円 というボーナスをもらった僕は、
そのお金を全額FXの口座に入金します。

50万円でレバレッジをMAX25倍までかけたら、
1250万円分、当時の為替で1ドル120円と
換算すると105000ドルものお金を動かせることになります。

1ドル120円が、1ドル121円になっただけで、
約10万円の利益が出る計算になります。
1ドル125円になれば、約50万円の利益です。

「うわ、ドルが5円上がればボーナスが倍になっちゃうよ!!」
と興奮しました。

資金が100万円になったら、
また倍にして200万円、
また倍にして400万円、
また倍にして800万円…

その時は、FXで勝つイメージしかなかったのです。

一晩で5万円の儲けを出す

実際、FXを始めたての頃は順調でした。

チャートにおける値動きのパターンなど、
多少本で勉強していたこともあって、
損切りや利益が出ているときの決済の仕方など、
素人の割にはうまくいっていると思いました。

上手くいったときは、
一晩で5万円の利益が出たこともあります。

元手50万円で始めたものが、
たった一晩で55万円になる。

一気に10%も増えたのです。

長期投資していたら、
10%なんて1年かけていくか行かないかのレベルです。

それを立った一晩で…

しかも5万円なんていうお金は、
僕が会社で1週間毎日8時間働いて
ようやく稼げるお金です。

「こんな楽に稼げるんなら、働く必要なくね?」
と、次第にFXの魔力に憑りつかれていきます。

24時間FX生活

「FXなら短期間でお金が稼げる!!」
そう思った僕は働く気力をなくします。

家だけでやるならまだしも、
勤務時間中も会社のパソコンで相場をチェックする始末。

ろくに仕事もせずに相場を凝視していました。

株は9時~15時までしか取引できないのに対し、
FXはほぼ24時間取引が可能です。

しかし、本格的に相場が動き出すのは、
ロンドン証券取引所が開く17:30~午前1:30、
ニューヨーク証券取引所が開く23:30~午前6:00の間。

「値動きがある時間に寝てなんていられない!!」
と思った僕は、ほぼ24時間FXにのめり込むことになります。

会社では勤務時間中もFX。
帰りの電車の中でもFX。
帰ってきてご飯食べながらFX。
深夜も5時6時までずーっとFX。
それから7時半までは寝る。

金の欲にとらわれたFX亡者。

当然睡眠時間が足りないもんだから、
昼休憩でフルにお昼寝し、
勤務時間中にこっそりトイレで居眠りすることもありました。

今思えばクズです。

それでも、
「この生活も、軌道に乗れば自由になれる」
と当時の僕は考えていました。

そうしているうちに、
冬のボーナス50万円は、
FXの利益によって60万円にまで増えていました。

とある大イベントがあるらしい

2015年の12月16日。

アメリカの利上げがあるという情報を目にしました。

正確には
「その時の会見で利上げが発表されるらしい」と。

真偽は定かではないにせよ、
実際に利上げが発表されれば、
円安ドル高に進む確率は高くなります。

例えば日本円の金利が0.1%で、
アメリカドルの金利が0.05%の場合、
日本円を持っていた方がお得です。

10万円日本円で持っていたら、
翌年に10万100円になりますが、
10万円分のアメリカドルを持っていても、
翌年には10万50円にしかならないからです。

そこで、アメリカドルの金利が0.5%に上がると、
10万円分アメリカドルを持っていたら、翌年に10万500円になります。

日本円よりアメリカドルを持っているほうが
お得ということになるので日本円を手放して、
アメリカドルを買う人が増える。

つまりは中長期的に見て円安ドル高になる可能性が高いのです。

利上げ予想のニュースを見て、
僕はワクワクと同時に不安を覚えました。

というのも、
それまでFXをやっていた中で、
ビッグニュースがあるときの取引は避けていたからです。

値動きのチャートで勉強してたとしても、
ビッグニュースによる短期的な値動きは
専門家にも予想が難しくなっており、
素人が参戦すると火傷するなと思っていました。

しかし、それまでFXでそんなに
大きな失敗をしていなかった僕は、
このイベントに参戦しようと決意しました。

「いつまでもちまちま稼いでいてもしょうがない。ここで大きく出るぞ!!」と。

そして来たる12月16日。

利上げの発表は日本時間で深夜3時~4時くらい。

大事な時間に寝落ちしてはダメだと思い、
発表に備えて仮眠をとることにしました。

が、仮眠を取るつもりが、
連日の24時間FX生活で疲弊していたせいか、
結構な長い時間寝てしまっていたのです。

目が覚めた時間ははっきりと覚えていませんが、
パソコンはつけっぱなしだったので、
チャートがいつもと違う動きをしていたのが目に入りました。

グググっと値上がりしている。

なんと、僕が目覚めた時間は、
ちょうど利上げが発表された直後でした。

「うわ、乗り遅れた!!」

僕は焦りを感じながら、
ドル高傾向に向かっている相場を見て、
すぐにドルを購入しました。

「今上がってるってことは、やっぱり上がるってことだ。今買えばまだ間に合う。」と。

しかし購入ボタンを押して目に入ってきたのは、
いきなりのかなりのマイナス。

通常1ドル0.03円だった手数料が1ドル0.5円まで跳ね上がってるじゃありませんか。

「な、なんでこんなに手数料が高いんだ!?」

当時は仕組みを良く知らなかったのですが、
実は証券会社の手数料は、
その時の取引数に応じて上昇するものでした。

つまり、アメリカ利上げという
ビッグイベントが起こっている時間、
僕と同じように取引をしている人が
通常よりも多かったため
手数料がいつもより跳ね上がっていた。

いきなり出鼻をくじかれたわけです。

「一発ジャブ入れられたけど、まだ大丈夫。これから上がることを考えたら、これくらいすぐに回収できるはず。」

と、焦らずに期待を込めて
しばらくチャートを眺めていました。

ところが。

大きく一本だけ上に伸びているロウソク足は、
徐々にその背を縮めていきました。

僕が購入した価格帯はあっという間に下回り、
それどころか利上げ発表前よりも低い水準に。

「ぐぁああぁっっ…!なぜだ…なぜこんなに下がるっっ!!」

持っていた資金をほぼ全額かけていた僕は、
増大していく含み損に焦りを感じました。

気づけば、含み損は30万円。

ボーナスの50万円で初めて、
コツコツ利益を積み上げてきた10万円も、
一瞬にして消え去って行ったのです。

「くそ、もうダメなのか…ここで持ち続けていたら、ニコニコ動画で見たFX失敗者たちのような目に遭ってしまう!」
そう考えた僕は断腸の思いで損切りします。

約30万円の損失が確定した瞬間でした。

「せっかくコツコツやってきた10万円の利益が…毎日寝ずに頑張ってきたのに

落胆したところでもうどうしようもありません。

損切を実行した僕が再びチャートに目を戻すと、
またまた信じられない事態が。

下落をし続けていた相場が、
僕が損切りした瞬間にまた上昇しているではありませんか。

「がっはぁあああーー!!?なぜそこで上がる!!?どこまで俺を弄ぶんだああぁああっはあぁああ!!」

損切りしたことを後悔しても、もう遅い。

手元には30万円残っただけ。

50万円あった時はレバレッジ25倍で
1250万円かけられたけど、
30万円しかない今は、
フルレバかけたとしても750万円にしかならない。

50万円から10万円の利益を出すことが
難しかったことを知っていた僕は、
30万円を50万円に戻すことは
さらに難しいということに気づきました。

そこで僕は、一つの決断をします。

こうなったら、最後の手段だ――

一瞬

僕は破滅を覚悟しながら、
「XMトレード」という海外のFXサイトのページを開いていました。

いつもは楽天証券で取引をしていましたが、
その間にもう一つ口座を開いていたのです。

なぜその口座を開いていたかというと、
ある程度FXに慣れてきたら、
25倍以上のレバレッジをかけて
さらに加速していきたいと考えていたからです。

日本の証券会社では、
法律でレバレッジは25倍までと決められています。

だから、日本の会社ではどうしても
それ以上のレバレッジを掛けることはできない。

「じゃあ海外の会社ならもっとレバレッジを掛けられるのでは?」

そうしてたどり着いたのがXMトレード。

なんと、最大レバレッジ驚異の888倍。

『888倍』

10万円しかもっていなかったとしても、
8880万円もの大金を取引することができる。

それまでは、
口座を開いておきながらも、
レバレッジ888倍という数字にビビっていたので
目を向けようともしていませんでした。

しかし、
米利上げにより全財産を半分にされた僕に、
悪魔のささやきが聞こえてきたのです。

「レバレッジ25倍なら30万円を元に戻すことは難しいけど、888倍ならワンチャン行けるかもしれない…」

レバレッジ888倍で30万円をフルに使った場合。

1ドル120円が121円に上がると、
その利益はなんと222万円。

一瞬だ。

一瞬で取り戻せる。

冷静さを完全に失っていた僕は、
すぐにXMの口座に30万円を入金し、
レバレッジを888倍かけてありったけのドルを購入しました。

一瞬だ。

本当に一瞬でした。

口座の残高が0になったのは。

自分で自分を殴る

「…え?」

状況が理解できませんでした。

チャートは動いているけど、
僕の口座は動いてない。

強制ロスカットされた証拠です。

それもそのはず。
1円上がれば222万円の利益が出る反面、
30万円なんてお金は、
ドルがほんの0.13円下がるだけで吹き飛ぶのです。

徐々に現実を理解してきた僕は、
体中から一瞬のうちに汗が噴き出るのを感じました。

「…俺、50万円溶かした?」

現実を受け入れられない僕は、
拳を握りしめて、自分のこめかみを思い切り殴っていました。

痛い。

それもそのはず。
紛れもない現実なんだから。

こめかみに感じた衝撃を認知した直後、
次は涙が溢れ出ていました。

こめかみの痛みなんてどうでもいい。

それよりも、
50万円を失ったという心の痛みの方が何倍も大きい。

そこから特に何もしない時間が過ぎ、
朝を迎えたと同時に、
「俺のFX、終わったんだ」
と実感しました。

もうお金のない僕に取引をすることはできない。

何もやる気が起きない…


これが、初めてもらったボーナス50万円をFXに溶かした話です。

無知がする投資はただのギャンブル

こうして僕は50万円を溶かしたわけですが、
今思えば当然の結果だなと。

素人がちょっと本で勉強したところで、
FXのチャートをすべて読み切れるわけがありません。

ましてや日常から離れた大イベントもなると、
専門家ですら予測できないのに、
素人がついて行けるわけがありません。

結局、素人が上がるか下がるかを
いくら予想したところで、
その予想の根拠は薄い。

なぜなら知識がないから。

チャートは上がるか下がるかの
単純な動き方をしますが、
その動きの裏にある原因は無数にあり、その数は計り知れません。

そんな状況で素人が
デイトレードをやったとしても、
ただのギャンブルなんですよ。

上がるか下がるかの2択のギャンブル。
結局のところ丁半博打と同じ。

いつの間にかギャンブラーになっていたんです。

金持ち父さんの教えを誤解していた

以前書いた記事
「資産がないと負け組に!?お金がなくてもできる資産の作り方
でも書きましたが、
金持ち父さんの教えは
「まずはビジネスをやってそれから投資をする」
ということを勧めていました。

僕はそれを勘違いして、
いきなり投資を始めてしまった。

いや、投資に見せかけたただのギャンブルに走ってしまったわけです。

何のビジネス感覚も身に付いていない若造が
そんな状態でFXをやっても成功できるわけがない。

やるべきことはいきなり投資ではなく、
ビジネスをやってビジネス感覚を身に付けること。

再起不能になってはいけない

僕はFXで当時の全財産を失い、
金銭的にも精神的にも再起不能になってしまいました。

投資でもビジネスでも同じですが、
再起不能になってはいけません。

失敗することは必ずあります。

継続していけば、
失敗したときの損失は取り戻せますが、
再起不能になってしまってはもう取り戻せません。

しかし、高すぎるリスクを負うと、
金銭的にも精神的にも再起不能になりかねない。

そんなリスクは負ってはいけないということです。

やっぱりお金がないと投資はできない

短期でレバレッジをかけて
投資するのはリスクが高いとなると、
長期でレバレッジをかけずにじっくり
株式などをやっていくスタイルしかないのですが、
お金がなければ資産は増えていかない。

長期投資の場合、
超一流の投資家でも年利10%、
素人が上手くいけば年利5%、
普通の素人では年利3%。

これが長期投資のリターンです。

当時新入社員だった僕は、
その年利で美味しい思いをするだけの資金がありません。

100万円を投資したところで、
増える資産はせいぜい5万円。

しかも分散投資できないから、
会社倒産で価値が0になるリスクは普通にある。

仮に1億円持っていたとしたら、
年利5%でも500万円の利益になって、
それだけで生活できるレベルにまで
不労所得を得られますがそんなお金はどこにもない。

お金がない状態で投資する意味はそんなにないんですよね。

だから、まずはビジネスでまとまったお金を稼いでいく。

これが、
現在僕が投資をいったん辞め、
ビジネスに取り組んでいる理由です。

まとめ

FXで全財産を溶かした経験から学んだことをお話ししていきました。

当時はかなりつらい思いをしましたが、
色々と学ぶことができたので、
勉強料だと思っています。

こんなことがあっても、
今の僕は別の方法で稼ぐことができています。

だからもし現状で同じような目に
遭っている人がいても悩まないでください。

投資以外にも、
ビジネスで稼いでいく方法がありますから

しかもFXよりも数倍安全に、リスクなく。

そのビジネスで1億とか
まとまったお金を稼げたときに、
初めて投資に手を出せばいい。

金持ち父さんの教え通りに進んでいけばいいと思います。

今日は僕の昔話でしたが、
僕の経験を伝えることで、
何か価値を受け取ってくれる人がいればうれしいです。

それではまた!!

PS.
FXで失敗した僕は、
ネットワークビジネスを始めるのですが、
そこでも挫折します。

それはまた次の話。

乞うご期待!!笑

PSS.
リスク0のビジネスについて学びたい方はこちらのコンテンツから学ぶことができます。↓↓↓
ぜひご覧ください。